本日の「北斎漫画」から
備前の牛窓にやって来ました。
岡山県瀬戸内市の瀬戸内海に面した名勝地ですね。
昔、住吉明神が、牛の怪獣を投げ飛ばしたという言い伝え、
牛転(うしまろび)から地名の由来がきているそうです。
瀬戸内海のに浮かぶ小さな島々は、倒された牛が化けてできた伝説があります。
牛窓は古くから貿易港で、絵に描かれている手前の塔は、寄港する船の目標に建てられた
牛窓灯篭のようです。
牛窓は現在、穏やかでうしくしい瀬戸内海の観光地ですが、地名の由来に始まり、
海外貿易や港海賊の根拠地だった歴史があることも知って、
絵を描きながら瀬戸内を守る砦のような力強いイメージが湧きました。
《今日の一句》
瀬戸内の 灯籠砦や 牛窓湊