今日は、蔵の街・栃木市の美術館で開催されている北斎展に行ってきました!
数十年ぶりに訪れた北斎展でしたが、改めてその素晴らしさに感動しました。
ここ数年、北斎漫画を模写していましたが、お手本にした印刷物とは違って、実物は驚くほど小さく繊細な版画です。
職人技が際立っています。
版画職人の細やかで丁寧な線には、ほとんど誤りが見当たらず、正確な仕事ぶりにただただ敬服するばかりです。
北斎の肉筆画も展示されており、実物ならではの迫力を感じます。
版画では再現できない色のグラデーション、鋭い線のタッチは、震えるほどの魂を感じます。
「構図の北斎」というイメージがありましたが、それだけではなく、北斎は職人でありながら発明芸術家なのだなぁ。
この膨大な作品を生み出す仕事量と圧倒的な技術。
「画狂」と自称するのがなんとなく分かりました。
異国との文化交流が限られていた時代に、これほどまでに豊かな文化が育まれていたことに、日本人として誇らしさを感じます。
本当に素晴らしい北斎展でした!