本日の「北斎漫画」から
ピーヒョロに乗って、甲斐国、鰍沢(かじかざわ)にやって来ました。
山梨県西部の富士川沿い、日本三大渓流の一つにあげられている岩崖の急流の名所です。
江戸落語の演目でも「鰍沢」は有名だそうです。
急流に流された旅人が筏の材木ににつかまって、
「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」という題目を唱え、
「おざいもく(お題目)で助かった」というのがオチ。
絵の左下の方に筏に乗る人が見えますね。
落語に出てくる旅人でしょうか…
鰍沢には、日蓮聖人の親族もいたようで、日蓮聖人伝説が他にも色々あるそうです。
北斎はおよそ15年後に鰍沢を『富嶽三十六景』で描いています。
『甲州石班澤』ウィキペディアより
やはり名画ですね!
《今日の一句》
題目に 命かけます 鰍沢