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市川崑監督作品 その12『満員電車』をみる

さて、12作品目の視聴です。


1957年

これは、風刺のきいた?面白い映画でした。
漫画みたいでハチャメチャな展開。



主演の民雄は、『おとうと』の川口浩さん。
日本の最高学府?平和大学を卒業、有名ラクダビール企業に就職、順風満帆の人生のはずが…

ネタバレ

「我々が希望を持って座れる座席なんかどこにも空いてはしない」



高度成長期の映画だけれど、不景気、人口増加、一流大学をせっかく出ても、将来安泰の希望はない。

55歳定年33年勤めて必要経費を引いて190万の現金が残る試算。


笠智衆杉村春子が民雄の両親役。
時計店の職人に父は、規則正しく時計のように秩序重視の清廉潔白なら人物。
民雄を独立独歩の人間に育てあげた。

民雄は新入社員研修後、尼崎のビール工場の経理に赴任。

満員電車に押し込められ、時間通りのルーティンワーク。
民雄は、1日の仕事を10分で終わらせる超優秀ぶり。能力を発揮しても叱られる。

母親は嫌なことがある度に隠すように笑うようになった。父親は発狂したと思い込む。
民雄は、和紙破太郎という精神科の医大生を両親のもとにつかわす。

ビール工場のオートメーションの機会が作動中は、歯痛が起こる。ストレスが体に出てるようだ。

肩こり、膝痛、と次つぎと体に不調が。

ここから、メチャクチャな展開。
もしかしたらここから、夢か?

尻に打った注射から、ひと晩に白髪になる。
体の悲鳴が止まらない。

母親が民雄の寮にやってきた。
母親を指差して「あなたは父?」という。

父親が和紙の病院の患者になってる。

三段跳びをして和紙がバスに轢かれ亡くなり、民雄も電柱にぶつかり31日間失神。

民雄は、起き上がり会社へ、解雇される。
失業、東京に戻って就職活動して小学校の小遣いになる。

小遣いも失業。小学校の裏に掘立て小屋をつくって、受験塾をつくる。風に飛ばされそう。

小学校の入学式で、子供たちに演説する校長。
頑張って勉強して上の学校へいきましょう。
            完


やっぱり夢オチ?

不満、不安から起こる想像の物語だとしても、なんかわかるなあーと結構自然にみることができた。

今も昔もあんまり変わらないんだなぁ。