子猫チビ太とイラストの成長ブログ♪

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山中貞雄監督作品をみる その1『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』をみる

さて、お陰様でムチウチがだいぶ治って来ました。

ふくらはぎを痛めたので、坐骨神経痛の症状がありますが、ストレッチをしてゆっくり治していきたいと思います。

日活映画の鑑賞です。

丹下左膳餘話 百萬兩の壺』(たんげさぜんよわ ひゃくまんりょうのつぼ)
1935年

戦前の日活、山中貞雄を監督作品。

以前、山下達郎さんが山中映画を絶賛していたので、観たことがありますが、挫折したことがありました。

今観ると、とても面白くて連続して2回も観てしまきました。


この10日ほどで、戦後の日活映画をみてたので、登場人物の真っ直ぐな気風、昔の日本の美意識が戦前日活からつながりを感じます。



しらべると、道場に婿養子に入った柳生の次男は、剣術で有名な柳生派にかけていたり、


丹下左前が居候する、矢を射る遊び場、矢場は、
ヤバイの語源になっているという説があったり、

金魚を釣る金魚場、竹馬、メンコ遊びなど、江戸時代の遊びがみれて面白いです。

腕のたつ、サムライ上がりの左前は結局、女、お藤の言う通り動いたり、

観客にわかるに、壺や招き猫、ダルマ、外出袴、お菓子がわりのお餅、などの小道具を映すカットなど、テンポよく江戸の情景描写、演技、音楽のマッチングがとてもよかったです。


当時の100万両はどのくらいかな?
壺の値段は、一両で、江戸末期で現在の相3000円に考えたとして、30億円以上くらいか?


柳生藩は1万石の小藩で、年収は、3億円~10億円なので、大金ですね。

あの子供が抱えて歩く、古びた金魚の壺が、藩の年収数年分だと思うと、また滑稽に面白くみえてきます。

モノが少ない時代の方が、モノに存在感が宿って絵が強いです。


映画マニアであれば、歴史的意義などもっと深く
感じる作品ではないかと思いました。