子猫チビ太とイラストの成長ブログ♪

子猫チビ太とイラスト練習の記録♪最近は3DCGとハンドメイドしています~

コクトーの映画をみる その2『オルフェ』

さて、コクトーの映画を続けてみてみます。


1950年


「なぜなぜと質問ばかりしないで歩くんだ」
と鏡の向こうの死後の世界に案内されるシーン。

この映画もあまり考えないで、みる方がよさそうです。

すごく多層的なイメージのある映画でした。

美女と野獣』と同じく、異世界へ行くには手袋と鏡がアイテムになっています。

死神に愛された詩人オルフェが、黄泉の世界にいく。
詩人の魂は霊界につながり、死神に愛される存在。

黄泉の国に行き受容体ができたのか、車の通信で メッセージのインスピレーションを聞き逃さないように真剣。

現実的な妻に理解されず、孤独でイライラ、また死神に会いたい、会いに行く。


死神は、大きな掟によって行動する意志のない存在。
オルフェを意志をもって愛した罪によって裁かれる。



詩人はインスピレーションを受け取るだけでなく、国家や法、社会などから真の自由意志の存在。

最後は詩人の魂が抜けたのか、セジェストが残った。

終盤にかけてのコミカルさが、コクトーの自虐なのか風刺なのか?

詩人とは何か?

『詩人の血』もいつか観たいとおもいました。