本日の「北斎漫画」から
ここは下野の行道山、
栃木県足利市の神社巡りのハイキングコースでも有名な場所です。
行道山は古くから、修験行道の霊山であったことから名がつけられ、
関東の高野山ともいわれています。
階段を登り山頂近くに描かれているのは常因寺の本堂でしょうか。
北斎が実際にここまで訪れて描いた説がありますが、
この絵の主要な建築物は1886年の大火て焼失してしまい、現在の建物の多くは再建修復されたものだそうです。
葛飾北斎は後に、「諸国名橋奇覧」で手前の橋の絵を描いています。
「足利行道山くものかけはし」
北九州市立美術館webサイトより
この橋をわたると下界を見下ろす雲にいるかのような気分になるといいます。
修験行道などの修行には俗世界を俯瞰してみる目が必要なんですね。
秋は紅葉も綺麗な趣のある山道のようで、いつか歩いてみたいと思いました。
《今日の一句》
道行きて 雲間にみえる 己の小ささ