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市川崑監督作品 その10『雪之丞変化』をみる

さて、こちらの日本古典的映画を観てみます。


1963年


1935年、長谷川一夫さんが主演したの同名映画のリメイク版です。
長谷川一夫さんが恰幅の良い55歳時の作品。
モテモテの色男役には違和感がありますが、女装の異次元キャラとしての魅力はたっぷり。

ミーハーという言葉は、長谷川一夫さんから派生したそうで、当時は大変な人気だったのですね。

盗賊が蔓延る不景気な江戸期の、父の仇を打つ雪之の復讐物語です。

古い映画をご存知の方には有名なおキマリの物語ですが、私は時代劇をあまり観て来なかったので新しい感じがします。

昼は役者の雪之丞、夜は盗賊の闇太郎の二役を長谷川一夫さんが演じています。
右頬の下のホクロで分かりますね。
二人が対面しているシーンがありますから別の人物設定です。
二人のシーンは自然な合成になっています。

若尾文子さんも山本富士子さんも可愛い。
昼太郎役の市川雷蔵さんもやはり舞台劇が合ってますね。
 
雪之丞の所作が美輪明宏さんみたいだな、と思ったら美輪さんも雪之丞を舞台で演じていたのですね。

伝統の舞台劇のような、切れのいい演技やセリフ言い回しが気持ちが良い作品でした。