子猫チビ太とイラストの成長ブログ♪

子猫チビ太とイラスト練習の記録♪最近は3DCGとハンドメイドしています~

市川崑監督作品 その7『ぼんち』をみる

さて、同じく1960年の市川崑作品を観ます。 1960年 市川雷蔵が主役のキクボン=ぼんちです。中村珠緒さんは市川作品の常連ですね。 若い時の珠緒さんは、威勢の良い、今時の娘役が多いですね。雛壇の赤など、赤色がすごくきれいです。 強調する色以外は、ト…

市川崑監督作品 その6『おとうと』をみる

さて、市川崑作品6本目です。 1960年カラー作品です。 油絵の様なねっとりとした重たい色調です。冷たい態度で分かり合えない継母に対して姉弟の絆が深い。 気の強い弟思いの姉の岸惠子さん。名演技の弟役は川口探検隊の川口浩さん。妻と子供たちの間にいて…

市川崑監督作品 その5『炎上』をみる

さて、市川崑監督が文芸を映画化した作品を観ます。 1964年三島由紀夫の『金閣寺』が原作です。人間の不可解な深層心理を描きます。市川雷蔵演じる吃音症の青年の主人公の演技が、自然すぎてすごいです。雷様と呼ばれたスター役者が、オドオドと自信なげでコ…

市川崑監督作品 その4『黒い十人の女』をみる

さて、市川崑監督作品の4本目です。 1961年 テレビプロデューサーの主人公と妻+9人の浮気相手の女性たちをめぐるブラックユーモアミステリー。 やけに女のズルさ、いじわるさが描かれていると思ったら、脚本は市川監督夫人の和田夏十さんが書いています。和…

市川崑監督作品 その3 『犬神家の一族』をみる

さて、市川崑監督が敬愛するコクトーの映画を5本みたので市川作品をまた観てみようと思います。 1976年横溝正史の推理小説が原作の有名な作品。石坂浩二さんが主人公の私立探偵、金田一耕助役です。テレビの2時間サスペンスドラマ風なので、スリリングな展開…

コクトーの映画をみる その4『恐るべき親たち』

さて、コクトー映画4本目です。 1949年これは面白かったです!喜劇と悲劇と少しサイコスリラーのミックスされたユニークな戯曲的作品。コクトーの映画は、冒頭に展開が暗示されている。2度みるとよく分からなく見過ごしていたシーンか、なるほどと思えます。…

コクトーの映画をみる その3『双頭の鷲』

さて、コクトー作品を続けてみます。 1948年王室が舞台のドラマチックで比喩的な戯曲ですね。2回みましたが、詩的なセリフが後のストーリーを暗示してよくできている作品だと思いました。戯曲なので、抽象的なひょうげんですが、ストーリーを推測してみまし…

コクトーの映画をみる その2『オルフェ』

さて、コクトーの映画を続けてみてみます。 1950年 「なぜなぜと質問ばかりしないで歩くんだ」 と鏡の向こうの死後の世界に案内されるシーン。この映画もあまり考えないで、みる方がよさそうです。すごく多層的なイメージのある映画でした。『美女と野獣』と…

コクトーの映画をみる その1『美女と野獣』

さて、昨日の市川崑監督『果てしなき情熱』が楽しめたので、以前難解で断念したコクトー映画も観られるのではないかと自信がでてきました。 1947年冒頭のタイトルロールからアート的。画家でもあるコクトーなので、切り取り画面は絵画的で、画面を遮るほど手…

市川崑監督作品 その2 『果てしなき情熱』をみる

さて、市川崑監督を観てみようと思います。昨日みた『ビルマの竪琴』でも、市川作品は奇妙な印象があります。 1949年ここ1ヶ月弱、リアリズム的で自然なカメラのカットの作品をみていたので、画面の切り替も音楽もビックリするほど唐突で、アート的。フラン…

市川崑監督作品 その1 『ビルマの竪琴』をみる

さて、名映画監督、市川崑さんの作品を続いて観てみます。 1967年 1945年、敗戦のため日本軍はビルマからタイへ撤退する。主人公の竪琴を弾く水島は、砦で抵抗していた別の部隊へ降伏交渉に一人で行く。 途中、攻撃にあい、怪我をしてビルマの地を彷徨う。 …

『沖縄の民』をみる

さて、日活映画鑑賞最終日。名作といわれる『沖縄の民』をみました。 1956年 戦中の沖縄は、陸上戦で日本本土よりも悲劇で酷い…日本本土を守るため、沖縄が盾になり多くの民が犠牲になった。戦争の残酷さを、リアルに描いた映画。 なかなかみるに耐えないが…

『サムライの子』をみる

さて、日活の名作といわれる作品をみました。 1963年 ネタバレ注意北海道の小樽のサムライ部落に引越してきた女の子、ユミの目からみた差別問題を描いた映画。主演の女の子ユミは、自分を捨てた父親の住むサムライ部落に引越します。サムライ部落の人々は貧…

芦川いずみ主演 『祈るひと』をみる

さて、もう少し日活映画を観ます。 1959年 戦中、戦後の少女から女性へと生き方を模索するストーリー。 アキちゃん役芦川いづみさんが、婚期で多感な一人娘役を演じています。 ネタバレ注意冷え切った家庭で育ち、結婚に希望を持たないアキ。モズに自分の子…

川島雄三監督作品をみる その8『愛の荷物』

さて、日活プラスでみられる川島雄三作品の最後の作品です。 1955年 ベビーブーム期の映画で、少子化の現在みると面白い。1955年は高度成長期の入口、日本の人口が8000万に達し、経済問題、政策を国会で議論しています。厚生大臣が、現在問題になってい優生…

川島雄三監督作品をみる その7『あした来る人』

さて、日活プラスでみられる川島雄三作品のです。 1955年これは面白かったです。1955年は、戦後の日活再会1周年で昨日観た、 『銀座24帖』と同様力の入った作品。 お馴染みの、月丘夢路さん、三橋達也さん主演作。若き日の三國連太郎さんはやはり、佐藤浩一…

川島雄三監督作品をみる その6『銀座24帖』

さて、すっかり昔の日本映画が面白くなってしまいました。 Amazonの日活プラスでみることごできる、川島雄三作品も後少し。 森繁久弥さんがラジオジョッキーで、銀座の歴史は背景をナレーションしていて面白い。三橋達也さんが銀座の花屋のコニー役で主演。 …

川島雄三監督作品をみる その5 『飢える魂』

さて、おかげさまで今日から会社に復帰しました。映画鑑賞をもう少し続けます。川島監督5本目、6本目を観ました。 Amazonプライムの日活プラスでみられます。 1956年 続編と続けて2本。1956年に4本も作っていますね。 すごい仕事量です。先にみた、 『州崎パ…

川島雄三監督作品をみる その4 『洲崎パラダイス 赤信号』

さて、人間の深部を描く川島雄三作品を見ていきます。 1956年芦川いづみさんは、『風船』と同じ名前の「たまこ」役で優しく純真な女性を演じています。 州崎は、かつての赤線地帯、今の地下鉄・木場駅の北側一帯 。 1958年、この映画の2年後に売春防止法の施…

川島雄三監督作品をみる その3 『風船』

さて、Amazonプライムの日活プラスでみられる、川島雄三作品 『風船』をみました。 1956年 乳母車で共演した、芦川いづみさんと新珠三千代ら大スター総出演です。時々風船が映される。 紐が切れて、フラフラ当て所もない、生き方をする戦後の生き方になぞら…

川島雄三監督作品 その2『わが町』をみる

さて、先日観た川島雄三監督の『幕末太陽伝』がよかったので、川島作品をもう一つみてみます。 1956年『幕末太陽伝』の前年の作品。川島監督38歳の作品。主人公のタフガイ、他吉の一代物語。 家族なく、娘の母親亡き後、男手一つ育てた娘にも先立たれ、孫娘…

山中貞雄監督作品をみる その3 『人情紙風船』

さて、山中貞雄監督作品、『人情紙風船』をみました。 1937年山中監督、28歳の遺作です。 『河内山宗俊』で主演の役者が出演。これは!? 山下達郎さんのベスト映画というのでてっきり、義理人情の美しさを描いた映画かと思いきや、、人情なんて紙風船のよう…

山中貞雄監督作品をみる その2 『河内山宗俊』(こうちやま そうしゅん)をみる

さて、2つ目の山中貞雄映画をみました。 1936年 28歳で戦死された、山中監督の現存する3本のフィルムの2本目です。 音声が悪く、解説などをよんで2回み、より楽しめました。当時、26歳の山中監督の作品とは信じられない、多様な登場人物の描かれ方。 河内山…

山中貞雄監督作品をみる その1『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』をみる

さて、お陰様でムチウチがだいぶ治って来ました。ふくらはぎを痛めたので、坐骨神経痛の症状がありますが、ストレッチをしてゆっくり治していきたいと思います。日活映画の鑑賞です。 『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』(たんげさぜんよわ ひゃくまんりょうのつぼ…

『幕末太陽伝』をみる

さて、日活映画が面白いので、Amazonプライムの日活プラスの2週間無料体験をしてみました。これから2週間、日活作品を楽しもうと思います。 まず、日活の名作といわれる、 幕末太陽伝 1957年 これは、面白かったです! デリタルリマスターされていないバー…

『東京の人』をみる

さて、芦川いずみ作品が面白く、また2本みました。これで10本め。 1956年 裕福な家庭に、訪れる悲劇、父の失踪、 21歳の芦川いずみが娘役で可憐です。川端康成原作で、男女関係の交錯した愛と悲しみを綴ったメロドラマで、とても面白かったです。男性に翻弄…

『プラダを着た悪魔』をみる

さて、交通事故から12日たち、 頭のふらつきもだいぶおさまって来て、 自宅で仕事もはじめられるようになりました。 『プラダを着た悪魔』をみました。 フッションに興味がない主人公、アン・ハサウェイがフッション雑誌のカリスマ編集長のスパルタに耐えな…

『RAM(ラム)』をみる

さて、LiLiCoさんもオススメしていた映画、 『Lamb(ラム)』をみました。 難解な映画といわれていますが、時間を忘れて観入ってしまいました。色々な解釈ができますが、私の印象。ネタバレ含みます。羊牧場の夫婦は娘を失って、喪失で無感情の淡々とした日常…

『霧笛が俺を呼んでいる』をみた

さて、日活のスターで赤木圭一郎と芦川いづみ主演映画、『霧笛が俺を呼んでいる』をみました。 1960年和製ジェームスディーンと呼ばれだ赤木圭一郎さんは同じ高校出身で、ずっと気になっていましたが、今日初めて赤木の映画をみました。少年院あがりの船乗り…

日活映画をみる その4

さて、芦川いづみさんと共演多い、石原裕次郎さんと北原三枝さん主演映画を鑑賞しました。若い川の流れ 1959年 ブルジュア階級の非現実的一人娘役、芦川いづみさんはサブ主演ですね。役柄はピッタリです。後に結婚する石原裕次郎と北原三枝さんのラブストー…